シリーズ8作が完結し今思うことは、吹替え版は当たり前のことなんだけどやっぱり”役者さんの声あってこそ”ということ。シリーズを一緒に作り上げてきた役者さんたちは自分にとって戦友のような存在。ハードなスケジュールでの収録など共に闘った感があります。たくさんの声と汗と涙の結晶である”吹替え版”、是非たくさんの方にご覧いただきたいと思います。
郷田ほづみ氏(リーマス・ルーピン役)ハリー・ポッターは、僕の両親が初めて劇場に観に行った作品となりましたので、そういった意味でも、参加できて嬉しかったですし、僕のアニメでの活動を知らなかった方にも認識していただける様になった事も非常に嬉しかったです。
向こうの役者が命をかけて演じたものですから、原語への拘りを持つのは一理ある事だと思います。しかし、この作品の様に映像にも力が入っている作品を観る時には勿体ないと思うんです。是非、吹替えをご覧になって、映像も余す所なく楽しんでいただきたいと思います。
10年という長い間、1つの作品と過ごせた時間は、とても貴重でしたし、こんなにも大きな作品に参加できた事も、とても幸せだなと思っています。
吹替え版は、日本語ならではの面白さがあると思います。特にハリー・ポッターの場合は内容的に少し難しい所もありますが、吹替え版でしたら作品自体に集中できますし、こんなに豪華なキャストの吹替えはなかなかないと思いますので、是非是非、吹替え版でお楽しみいただけたらと思います。
オリジナルの良さはオリジナルを観ればいいというモンじゃありません!
吹替え版の絶妙な翻訳台本や俳優たちのニュアンスなど、吹替え版を観てオリジナルの良さを改めて知るという事もあると思います。それにつけても歴史に残る名作「ハリー・ポッター」に関われて本当に心から嬉しく思います。
ハリー・ポッターの様なファンタジックな作品は、いくつになってもワクワクしますね。心から楽しみました。役柄上、最後はそうはいきませんでしたが(笑)
吹替え版は、何しろ、日本語がダイレクトに耳に入ってきますから、シーンもダイレクトに楽しめるのが素晴らしいですよね。最近の吹替えは配役も台詞もピッタリですから、どうぞ吹替えを愛していただきたいと思います。
この作品に出演できて本当に光栄で、僕の財産になると思います。
オリジナルが素晴らしいからこそ僕たちの吹替えも生きると思うのですが、さらに日本語吹替え版ならではのよさも知っていただきたいですね。僕たちの仕事を楽しみに観ていただきたいと思います。
良い映画に出会えて本当にラッキーだったと思います。感謝の気持ちで一杯です。僕はこれまで主役を演じた事が無いのですが、とても素敵な脇役と沢山出会えた事もラッキーだなと思います。この世界的に有名な作品を、是非、吹替えでお楽しみください。
土師孝也氏(セブルス・スネイプ役)吹替えは、自分の技術もそうなのですが、やはり向こうの役者の魂の入った演技が凄いんです。それに負けない魂を私達も込めていくので、この魂同士がシンクロした中で吹替えをしていました。アラン・リックマンという役者の波にのっかっていたのだと思います。
私の役者人生の中で、もう一度、こういう作品に出会えたらいいなと思っています。
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インタビュアー:水落幸子
リライト:鶴岡 聡