───洋画、邦画、アニメを問わず、中井さんの好きな映画は何でしょうか。また、思い出深い映画はありますか。
『フィールド・オブ・ドリームス』は別格です。
───吹替えされる時の声の高さや話し方などは、俳優さんを見て御自身で決めていらっしゃるのですか、それともスタッフさんとかから要求されるものなのですか。
共同作業です。自分なりのものをディレクターさんにぶつけ、イメージが違えば修正してもらいます。
───今まで何度かアフレコをしている様子を拝見したことがあるのですが、役に入り込む時、スッと表情が切り替わりますよね? 何かご自身の中でスイッチのような物があるのでしょうか。
単純に気持ちの問題で、スイッチとかは意識したことがありません。演じるシーンに集中しようとしているだけです。
───中井さんは声優になって17年になりますが、声優になって一番大変だったこと、また声優になって良かったなと思うことは何ですか。
大変なのは、将来への不安が消えない、自分に自信が持てないなど、主に精神的なこと。
良かったのは、何がどうなっても仕事を好きでいられること。
───初めて吹替えをなさった時はいかがでしたか?
一番最初に吹替えた役は何ですか。その時の感想やエピソードを教えてください。
『2days』という映画の「リー」という役です。家で練習している時と同じような小さな声、小さな芝居で、皆さんにご迷惑をかけた覚えがあります。
───御自身の芝居に影響を与えた作中の登場人物(またはその演者)や声優やスタッフ、作品はありますか。
中井さんの好きな(または尊敬されている)声優さんを教えてください。またその理由も教えてください。
純粋にアニメを楽しんでいた子供の頃に見たヒーロー達。それを演じていらっしゃった富山敬さんや山田康雄さんといった方々への憧れが、私のスタートラインです。
───声だけでキャラクターの感情を表現するのはとても難しいと思います。またアニメと吹替えとの感覚も違うと思います。そこで吹替えをする時、演技をする時に気をつけていることはありますか?
低次元な話で申し訳ないのですが、アニメと違って既にBGMなどがある分、「できてる」気持ちになりやすいように思います。表現すべきことをちゃんと形にして、「やったつもり」に陥らないように心がけています。
───このサイトは声優志望の方にも多くご覧いただいていると思いますが、そういう方たちへの一言をお願いいたします。
笑ったり怒ったり、色々な感情が喚起されるような豊かな日常を過ごしてください。
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