───『マイティ・ソー』では神失格の手に負えないトラブルメーカー、『アベンジャーズ』ではチームの一員&弟思いの良き兄、とかなり成長したように感じますが、吹替えではどのあたりを意識されたのでしょうか。
今回は、弟ロキの悪行をとにかく止めたいというソーのストレートな感情を、僕自身もストレートに表現することをかなり意識しました。
───三宅さんは、筋骨隆々で素敵な体型をしている方の吹替えが多いと思いますが、ソーは少しライトな印象を受けました。演じ分けで気をつけていることはありますか。
僕がソーに対して強く感じたのは、まだまだ完成されてない青くさい青年という部分だったので、あえて必要以上に芝居に重さが出ないようにしました。結果、今まで僕が声を担当してきた筋骨隆々の役に比べて少しライトな表現になっていると思います。
───ソーを吹替えるにあたって気をつけたことはありますか。
ソーを演じるうえで大事にしたところ、ここが難しかったというところはありますか。
神の子としての気品と、タフで少々荒っぽい性格を如何に両立して表現していくか、かなり苦労しました。あと、クリス・ヘムズワースのナチュラルな演技・呼吸に如何にシンクロしていくかも、かなり難しいポイントでした。
───クリス・ヘムズワース以外に吹替えてみたい俳優はいますか。
ドルフ・ラングレン!!
───ご自身が「今、俺、ヒーローだ」と思うような出来事はありましたか。また、ヒーローになりたいと思うのはどういう時でしょうか。
普段の生活は、何ともヒーローとは程遠い感じなので、エピソードが無いです(泣)
近い将来、息子の運動会でお父さん参加の競技があったらヒーローになりたい(笑)
───声のお仕事に入られたきっかけはどんなことですか。初めて吹替えをなさった時はいかがでしたか。
あまり褒められた動機ではありませんが…、10代の頃、ある女優さんの大ファンでして、その方に一目会いたい、どうせなら共演したい、と思ったのがキッカケかな…と。恥ずかしい!
最初の吹替えのお仕事の時は、緊張し過ぎて、出番の時に台詞を言うということすら忘れ椅子に座ったまま放心してました…。あの時はスタッフさんに超怒られました(泣)
───吹替え作品で好きな作品、印象に残っている作品はありますか。
『特攻野郎Aチーム』というテレビシリーズ作品です。子どもの頃再放送で観て、Aチームのメンバーの軽快かつ、ユーモア満載のやり取りに、当時、子どもながらに吹替えって凄いと感じました。
───このサイトは声優志望の方にも多くご覧いただいていると思いますが、そういう方たちへの一言をお願いいたします。
正直、決して簡単にできることでも、簡単になれるモノでもないことは確かです。しかも、プロとして声優業を継続させていくには大変な努力が必要です。
とにかく色々なことに興味を持ち、様々な人達と会話を交わし、諸先輩方の演技を拝見して、ご自身の探求心を育てて下さい。そして、声優業をもっともっと好きになって下さい!
頑張れ!!
画像はAmazon.co.jpより