- 2015.12.1
- インタビュー・キングダム
- インフォ・キングダム
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3作品の地上波吹替版一挙放送と、関連映画や特番の特別編成がCS映画専門チャンネル「ムービープラス」にて行われます。この放送を記念して、SFをテーマにしたイベント「ムービープラス presents SFハロウィン・ナイト」が10月23日(金)に渋谷のライブハウス“WWW”にて開催されました!
イベントの第一部には司会進行役の有村昆さんをはじめ、ゲストにマーティの声を演じた三ツ矢雄二さん、ビフの声の玄田哲章さん、ジェニファーの声の佐々木優子さんが登場しました。声優3名が当時の思い出話やお気に入りの台詞、作品の裏話まで、バック・トゥ・ザ・フューチャーにまつわる様々な話を語ってくださいました!
三ツ矢雄二さん:「当時、ぼくはすごい映画ファンだったので、映画には詳しかったですよ。この作品の仕事が来たときはやった!!と思いました。初めて映画を通して観たときは、リハーサルを忘れて観入ってしまいました。大変だったことは、後半に行くにつれてマーティは叫ぶセリフが多くなるので、声を枯らさないことでしたね。「今日は声出すのを控えさせてもらえませんか」ってきいても、演出家(左近允 洋(さこんじょう・ひろし)さん)の方に「いや、出してください」って言われるので、とにかく全力投球で声を出さなきゃいけなかったんですよ。だから喉への負担を抑えるために、全身を使って演技をしていました。飛び上がったりジャンプしたりする動きには、俳優さんに合わせた動きをつけて演技をしていましたね」
佐々木優子さん:「私は当時駆け出しだったことと、演出家さんが凄い方だったのでプレッシャーでどきどきでした。三ツ矢さんの恋人役をすることにも緊張しました。収録中、自分の出番がないときは、皆さんの声の演技をずっと後ろで見ていたのを覚えています。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、PART1と2で、私が声を演じるジェニファーの女優さんが変わってしまったので(クローディア・ウェルズからエリザベス・シューに交代)、演技をする上ですごく悩みました。女優さんの演技の違いに戸惑いを感じながらも頑張って声をつけました。」
玄田哲章さん:「仕事が来たときはすごく嬉しかったですよ。反面、演出の左近允さんからのプレッシャーもありました。左近允さんは、ご自分が演出される映画を100回くらい観る人で、どの場面について訊いてもすぐ答えられるんです。今でも吹替えを観ると思い出しますね。当時は前もってDVDで勉強してからアテレコに挑むということができない時代でしたので、映像を観てすぐ理解して声をアテていくという感じでした。1よりも2のほうが大変でした。声をアテる対象の年齢にかかわらず声は出して、他は精神面でカバーでした」
また、緊急企画として声優さんたちによる生吹替も行われました。『PART2』で、各俳優が二役、三役を演じているシーンを、その場で吹替えることになり、三ツ矢さんは、30年後のマーティと、その息子・娘を、玄田さんは老人のビフとその孫、佐々木さんはジェニファーと30年後の彼女を吹替えました。即興ながら、みごとな役の演じ分けに、会場は大いに盛り上がりました。
その後の質問コーナーでは、会場の参加者の方から「タイムスリップするなら過去の自分になんて声をかけるか」という質問に、三ツ矢さんは「二十歳の自分に「もっと思い切れよ」と伝えたい」、佐々木さんは「幼稚園の先生になりたいですね」と回答。「お気に入りの台詞は?」の質問に、三ツ矢さんは「やっぱり「ドク!ドク!」ですね。そればっかり言ってますし(笑)」、玄田さんは「僕は「トントン、お留守ですか?」がお気に入りの台詞です」と答えていました。
※番組の放送は終了しました。
movieplus.jp