森川智之が「吹替版秘話」を明かした! ザ・シネマ『M:I』シリーズ一挙放送合同取材会

ザ・シネマ『M:I』シリーズ一挙放送

洋画専門CSチャンネル「ザ・シネマ」で、大ヒット・スパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズ5作品が、7月20日(土)に字幕版、7月21日(日)に吹替版にて一挙放送されることが決定。それにあわせて、主演のトム・クルーズから吹替声優として“公認”を受ける森川智之がナレーションを務める番宣映像が制作されることとなり、6月1日、都内にて森川の合同取材会が開催された。

今回放送されるのは、シリーズ第1作から第5作までとなる『ミッション:インポッシブル』『M:I-2』『M:i:III』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の5作品。『ミッション:インポッシブル』『M:I-2』の吹替版については、ソフト版ではなく「テレビ朝日版」の音声で放送。5作品すべてが森川の吹替え、ソフト未収録の吹替えも楽しめるのは、吹替えファンにとってたまらない機会と言えるだろう。

この一挙放送に、森川は「吹替声優冥利に尽きます。トム(・クルーズ)をやってきてよかったです」と笑顔。作品の発表順と自身の録音順も重なっており、「(第1作目は)僕の声も若いですし、トム扮するイーサン・ハントも若くてエッジが利いています。自分の成長もトムの成長も感じられるはずですから、一挙放送をすごく楽しみにしているんです」と語った。

好きなシリーズ作については、「それぞれ面白いし、思い入れがいっぱいあります」としながらも、第2作についての熱い想いを吐露。「冒頭のクライミング・シーンが大好きなんです。予告編を観た瞬間に、なんてカッコイイんだろうと鳥肌が立ちました。カーチェイスもすごいですよね。スピンしながらヒロイン(タンディ・ニュートン)と見つめ合って語り合えちゃうなんて、映画史上ほかにないですよ」。

思い出深い吹替えのエピソードについては、第4作『~ゴースト・プロトコル』のブルジュ・ハリーファ・ビルで、「イーサンがジェレミー・レナー扮するウィリアム(吹替えは花輪英司)と彼の正体をめぐってやり合うじゃないですか。あの掛け合いが好きです」と振り返ったほか、「第3作『M:i:III』で、イーサンが無線で局長(ローレンス・フィッシュバーン)の声をマネてIMFの本部から脱出するシーンがあるんですが、当日ディレクターから(その局長役である)石塚運昇さんの感じでやってくれと言われて(笑)。石塚さんのモノマネなんてやったのは初めてでしたけど、今でも観るたびに上手く聞こえるなあって思うんです」(※)と、意外な裏話を明かしてくれた。
(※)本当に良く似ているこのシーン、第3作の中のIMF本部からイーサンが脱出するシーンで確かめることができます!

また、本シリーズでは、世界を股にかけるイーサンが新たな国を訪れるたびに、その国の言葉で台詞を話していることを明かし、「本シリーズのトムの吹替えでは、イタリア語にしろ、ロシア語にしろ、中国語にしろ、僕が自分で吹き替えることになっていて、毎回言葉の先生に来ていただいて、練習してから収録に臨んでいます。エージェントなので、ちゃんと言葉として伝わるようなレベルにしておかないといけないですから」と、プロとしてのこだわりを語った。

トム・クルーズといえば、その徹底したプロ意識で知られているが、森川もレッドカーペットで同席したことを振り返り、「第5作『~ローグ・ネイション』で来日した際にもご一緒したんですが、炎天下に2時間以上、ファンの方ひとりひとりに接していましたから、本当にすごい」と脱帽。「『トムは汗をかかないの?』と通訳の戸田奈津子さんに聞いていただいたら、『僕は汗をかかない訓練を積んでいるからね』と言っていました」と明かし、取材陣の笑いを誘った。

『ミッション:インポッシブル』一挙放送の番宣CMは、7月1日から放送開始。シリーズの見どころを紹介するレギュラー宣伝パターンのものに加え、書籍「トム・クルーズ キャリア、人生、学ぶ力」(フィルムアート社刊)から抜粋されたトムの名言が盛り込まれ、彼の人生哲学が伝わる「名言パターン」も用意される。
 

ザ・シネマ『ミッション:インポッシブル』吹替え版放送予定

※番組の放送は終了しました。
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