２０１６年もきっと、うまくいく！

早いもので、当コラムも今年最後の更新です。
「ＢＳジャパンは今時ふきカエを作り続けるテレビ局」という旗印を守ってきたものの、今年は〈００７〉のアーカイブ放送にかかりっきりで、気が付いたら昨年12月の『クリフハンガー』と『王になった男』以来、まる1年新録をしてません。
これではいかん、せめて年に1本は・・・というわけで、とんでもない企画を思いついちゃいましたよ。

大みそかの深夜、恒例「ジルベスターコンサート」（今年はシルヴィ・ギエムさんの引退公演というプレミアム付きです）のカウントダウンで年が明けたあと、新年一発目の番組としてお送りするのは・・・
『きっと、うまくいく』！
インド映画のイメージを変えたと言われるこの世界的ヒット作を、新録（というか、ブルーレイにも無いので初めての）ふきカエで放送します！

思えばまあ、いろんな番組を作ってきたけど、インド映画のふきカエは初体験。と言うか、そもそもインド映画のテレビ用ふきカエって史上初なんじゃないかな？　しかも深夜枠！ 3時間！ こんな無茶をやる局が他にある？
実は、この稿を書いているのはアフレコより前なので、どんなことになるかまだわかりません。でも、この顔ぶれならきっと、うまくいく！というキャストを集めましたからね。
主役の破天荒な大学生（撮影当時44歳とは思えないアーミル・カーン）には平田広明さん。厳格な学長は玄田哲章さん。そして高木渉さん、川田紳司さん、水島裕さん、井上喜久子さん、石塚理恵さん・・・豪華でしょー？ バカでしょー？
一昨年の『タワーリング・インフェルノ』以来、これまでウチが新録してきたふきカエはどれも、旧テレビ版やＤＶＤ版の台本をお借りして、アレンジしたものでした。でも、今回の『きっと、うまくいく』は借りるものがないので、翻訳から始めてます。ＢＳジャパン初の完全オリジナル！

新春シネマスペシャル『きっと、うまくいく』は、12月31日深夜24時45分から堂々3時間一挙放送。
観ればきっと、胸が熱くなる青春エンタテインメントです。初詣の前に、ぜひご覧ください！

ちなみに元日の深夜は、ボリウッド祭り。貴公子シャー・ルク・カーン主演の『命ある限り』、００７もビックリの笑えるアクション『タイガー～伝説のスパイ～』も放送します。この2本は残念ながら字幕版ですが、『きっと～』と違って、歌と踊りとアクション（ふきカエ不能）満載のマサラムービーだから大丈夫！
歌と踊りと言えば、その前に、（ますますふきカエから離れますが）三池崇史監督、妻夫木聡・武井咲・斎藤工主演の『愛と誠』をフリーテレビ初放送！
どうかしてるＢＳジャパンのお正月、どうぞお楽しみに！

次回の更新は2月の予定なので、本当はこの場でお知らせしたい情報があるのですが・・・オトナの事情でまだ内緒。
ともあれ、２０１６年もＢＳジャパンの映画番組をよろしくね！

［作品画像はAmazon.co.jpより］

⇒12/18更新『きっと、うまくいく』収録現場レポートとスタッフ・キャストの皆さんへのインタビューはこちら