吉田Pのオススメふきカエル

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『俺ちゃんの(ピー)は(ピー)で(ピー)だぜ!』

「…なんでぇ熊公、藪から棒におかしなこと言い出しゃがって。陽気のせいでどうかしちまったか」
「いや聞いてくれよ八つぁんよ。今度の『デッドプール』てぇ映画がべらぼうに面白いもんで、主人公の喋り方がうつっちまった」
「相変わらず単細胞だね。そんなに面白いのかい」
「大傑作だぁね。ただそいつの言うことがとにかくヤバくて、ピーを入れなきゃとてもじゃねぇが人様の前で喋れねぇんだ」
「…快楽亭ブラックの放送禁止落語みてぇな奴だな」

『デッドプール』

Deadpool
©)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

6月1日 全国ロードショー
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ モリーナ・バッカリン
配給:20世紀FOX映画
公式サイト:
www.foxmovies-jp.com/deadpool/

引退した特殊部隊の傭兵ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)。恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)との結婚を控えたある日、ガンで余命わずかと宣告されてしまう。絶望したウェイドはある男に声をかけられ、誘われるままに謎の施設へ。そこでは余命宣告された者たちを人体実験によって戦闘マシンに改造する、というプロジェクトが進んでいた。命と引き換えに改造手術を受けたウェイドは不死身の超人「デッドプール」に生まれ変わるのだが…

 
「これがデッドプール?この頭っからつま先まで真っ赤っかのトンガラシみたいのが?」
「トンガラシっておめぇ…そういやそうかな」
「認めてやがら。で、こいつもあれかい?マーベル・ヒーローのお仲間なのかい?」
「そうそう。ちょっと前の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』にも出てた」
「あーそういや画面の端っこになんか調子のいい奴がいたっけな」
「ウルヴァリンに(ピー)されて(ピー)だけど最後に(ピー)してたろ」
「はいはい…って、どうでもいいけどそのピーピーいうのは何とかなんねぇのかね」
「ネタバレ厳禁」
「ンじゃあ仕方ねぇか」

「とにかくそのデップーが今回はピンで主役を張ってるわけよ」
「そいつぁ目出度いね。大部屋から一枚看板に出世したてぇとこか」
「ま、昇太が『笑点』の司会の席に座るようなもんだな」
「例えがタイムリーだね」
「それがこのデップーさん出世してもキャラは変わってなくて、とにかく根がいい加減な兄ちゃんだから、減らず口は叩くわ下ネタは飛ばすわ、もうやりたい放題」
「へぇ。ヒーローてぇのは寡黙って相場が決まってんじゃねぇのかい」
「ンなもんは蝙蝠のコスプレしたおっさんに任せときゃいいのよ」
「…お前、今ンとこピー入れ忘れたぞ。しかしマーベル・ヒーローてぇのもどんどん数が増えるね。こないだの『シビル・ウォー』も半分ぐれぇは新顔だったぞ」
「何たってマーベル・シネマティック・ユニバースてぇぐらいだからね。そン中でピンで主役を張るってなぁなかなかできるもンじゃないよ。さすがデップーさん」

「ところでお前さっきからデップーデップーって何だそりゃ。芋でも食いすぎたか」
「屁じゃねぇよ。デッドプールじゃ長いから略してデップー」
「二文字しきゃ違わねぇじゃねぇか」
「大違いだい。なんたってこの『デッドプール』てぇのはテンポのいい話だからね、詰められるとこはなるたけ詰めとかねぇと間に合わねぇんだ」
「へぇ。じゃあアレかい、お話がトントントーンと進んで、“立て板に水”てぇやつかい」
「そうそう。それに比べりゃこないだの(ピー)なんざ“横板に餅”だね」
「今のピーは何となく想像つくけどな」
「だいたい近頃の映画はみんな長くっていけねぇや。そこへ行くてぇと、このデップーは108分だ。映画とお姉ちゃんの(ピー)は短いに限るね」
「そこはピー要らねぇだろ」

「で、今回の吹替え版なんだがね、主役のデップーの声はウルヴァリンから続投の加瀬康之だ」
「その人あれだろ、こないだの『シビル・ウォー』でジャーヴィスやってたろ。ありゃ人工知能の役だからえらく真面目な芝居だったけど、こんだ正反対だね」
「俺ぁ本人を知ってンだけどさ、これがまた(ピー)な兄ちゃんでまさにデップーにはピッタリ」
「…今のピーもだいたい想像つくわな。しかしあれだね、前ンときは脇役だったのが劇場版で主役に昇格しても、同じ声優がちゃんと続投してるてぇのは嬉しいじゃねぇか。劇場版てぇと、それまでと声優さんがガラッと変わっちまうなんてのがよくあるからな」
「(ピー)の(ピー)とか(ピー)の(ピー)とか?」
(日本語吹替え版のスタッフ・キャストはこちら)

「…さすがに今ンとこはピー入れねぇと、この連載が終わっちまうわな」
「なぁに、そんときゃダークボさんが倍書いてくれらぁね」

お後の支度がよろしいようで。

 
ウルヴァリン:X-MEN ZERO [Blu-ray]
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俺ちゃん初登場で左から2番目にいるよ!でもまあ今回のストーリーとはあんまし関係ないから別に見ても見なくてもどっちでもいいよ!
 

[商品画像はAmazon.co.jpより]
※Amazonのページで紹介しているビデオテープ・DVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合や既に廃盤となっている場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。