- 2016.6.1
- コラム・キングダム
- ダークボの吹替え偏愛録
大統領のふきカエ
念願の「007」の新録も果たしたし、テレビふきカエもそろそろ潮時かな… うんにゃ、そうは行きやせん。1クール(3ヶ月)に1本くらいは作らなきゃね!
というわけで懲りないBSジャパン、またしても新録企画を進行中であります。しかも、誰も予想しなかったであろう作品を。
それは… 6月22日(水)夜8時から放送の『大統領の執事の涙』。
実在の人物をモデルに、アイゼンハワー政権からレーガン政権まで、ホワイトハウスで歴代7人の大統領に仕えた執事、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)の半生を描いた感動ドラマ。
2013年の賞レースでは、同年公開の『それでも夜は明ける』に票を譲る形で無冠でしたが、全米で、そして日本でもスマッシュヒットを記録しました。
折しも米大統領選たけなわの今、あらためて世に問うわけですが、あえて新録しようと思い立った理由は2つ。
第1の理由は、立木文彦さんのフォレスト・ウィテカーを聴きたかったから。
DVD版の石住昭彦さんのふきカエも味わい深いのですが、何と言ってもウィテカ―は立木さんの持ち役ですからね。ただ、かつて「木曜洋画劇場」の番宣でとことんお世話になった立木さん、最近は各局のバラエティ番組等のナレーションに引っ張りだこで、まるで体が空かない状態。それでも熱烈オファーに応えて、この役ならぜひ、とスケジュールをこじ開けてくれました。
第2の理由は、歴代大統領の役で、意外なスターが次々登場する本作の楽しさを、ふきカエでも再現してみたくなったからです。
さすがは大統領、豪華なメンバーが揃いましたよ。誰が誰かは放送を見てのお楽しみ…と言いたいところだけど、ふきカエルさんには大公開しちゃおうかな。
まずドワイト・アイゼンハワー(ロビン・ウィリアムズ)は、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の先生役が忘れ難い、樋浦勉さん。
リンドン・B・ジョンソン(リーヴ・シュレイバー)は、東地宏樹さん。
ジョン・F・ケネディ(ジェームズ・マースデン)は、綱島郷太郎さん。
リチャード・ニクソン(ジョン・キューザック)は、堀内賢雄さん。
そしてロナルド・レーガン(今年1月に惜しくも亡くなったアラン・リックマン)は、もうこの声しか考えられない、土師孝也さんです。
どーですか皆さん!
また、主人公のホワイトハウスでの同僚、カーター(キューバ・グッディング・Jr)の声で、目下「真田丸」他で大忙しの高木渉さんが『きっと、うまくいく』に続いて参加。もう一人の主役でもある主人公の妻グロリア(オプラ・ウィンフリー)は、唯一DVD版から連投の喜田あゆ美さん。他に土井美加さん、田中完さん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』組の新垣樽助さん、白石涼子さんなどなど…
どーですか皆さん!
実は、この稿がアップされるのはアフレコの前なので、以上は予定であります。どんな現場になるか、まだわからないけど… ちょー楽しみだ!
そうそう、この映画には、ジョン・F・ケネディの可愛いお嬢さんが登場します。このお嬢さんが、今は駐日米国大使のキャロライン・ケネディさんなわけで。大使のふきカエも作っちゃうぞ!(オンエア観てくれないかなあ)
これが初の無料放送となる『大統領の執事の涙』、ぜひテレビふきカエでお楽しみください。
なお、前週の6月15日(水)には、新録版『007/慰めの報酬』を再放送します。これで見納め。こちらもお見逃しなく!
[作品画像はAmazon.co.jpより]
※Amazonのページで紹介しているビデオテープ・DVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合や既に廃盤となっている場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。