- 2018.6.1
- コラム・キングダム
- ダークボの吹替え偏愛録
夢は叶うものだ。
さあ、発表しますよ。
『プリズナーズ』の新録以来、1年以上やるやる詐欺状態でしたが、ようやく! 最新のテレビふきカエをお届けします。それも一気に2本! BSジャパン「シネマクラッシュ」にて
7月4日(水)夜7時50分~放送の 『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』
7月11日(水)夜7時40分~放送の 『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』です。
2014年に新録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のキャストが残らず大集合!
マーティ(マイケル・J・フォックス)はもちろん宮川一朗太さん、ドク(クリストファー・ロイド)は山寺宏一さん(山ちゃんはこれで三部作のマーティ役・ドク役を制覇!)。
そしてビフとその孫と先祖(トーマス・F・ウィルソン)は新垣樽助さん(声優生命を賭けた大熱演!)、ジェニファー(俳優はエリザベス・シューに交代してますが)は白石涼子さん、ロレインとマギー(リー・トンプソン)は小林沙苗さん。そしてジョージ(クリスピン・グローバーが降板して何だかよくわからなくなっちゃった)はデップー加瀬康之さん、ストリックランド先生(とその先祖)の青山穣さんなど、出番の多少にかかわらず再登板。重箱の隅をつつけば、ビフの子分たち(ビリー・ゼインとか)の声が変わってたりしますが、この際カタいこと言うな。
そして、そして! 『PART3』で初登場、ドクの運命の女性クララ(メアリー・スティーンバージェン)は・・・戸田恵子さんにお願いしました。俺にとっては「木曜洋画」の『コンタクト』(ロバート・ゼメキス監督ですね)、『スズメバチ』以来14年ぶりのお仕事、感無量であります。
今回も旧「日曜洋画」版のたかしまちせこさんの翻訳をベースにしてますが、ディレクターの向山宏志さん(かつて『PART3』の「金曜ロード」版も演出されました)にお願いして、視聴者としてずっと気になってた箇所を含め、2018年のテレビふきカエらしくアレンジしてもらいましたからね。乞うご期待。
思えばここまで、いろいろありました・・・。
2014年、長年の夢が叶って第1作の宮川さん&山寺さん版を作りましたが、その時点では放送枠と予算に限界があり、『PART2』『PART3』には手が出せず。キャストの皆さんにはいつかやりましょうね!と約束したものの、いつになるか目途が立ちませんでした。
そして2015年、三部作の放映権はWOWOWさんに・・・そこで思いがけない展開が! 映画関連の企画案から視聴者の投票で選ばれたものだけを実現させるという「All For Cinema!」なるプロジェクトで、なぜかその候補の1つに、『PART2』『PART3』の宮川さん&山寺さん版ふきカエをコンプリートさせよう、という企画がエントリーされたのです。
できれば自分の手でやりたかったという思いはありつつも、せっかくWOWOWさんが後を継いでくださるというのだから、これは応援せねば、と。俺、そのPR番組でWOWOWに出演しちゃいましたからね。
しかし、プロデューサーO氏は「楽勝ですよ」と言ってたのに、斎藤工さんの「映画工房」発企画の前にあえなく落選(そりゃそうでしょう)。
結局Oプロデューサーの夢は夢で終わり、俺はWOWOW後の放映権交渉を開始。配給会社も俺の熱意はわかってくれていたはずですが、ビジネスというのはそう単純なものではありません。放映権は続いてNHKさん、BS-TBSさんへ・・・。BS-TBSさんは吹替え版で放送されましたが、ソフト版のふきカエ(マーティが山ちゃん!)でした。
その後もあきらめずに交渉を繰り返し・・・2018年、遂に新録が実現したわけです。
それにしても、長かった・・・作品自体、1985年の第1作から1989年の『PART2』まで4年のブランクがありましたが、ふきカエもトリロジー完成に4年かかりましたよ。冗談抜きで俺、このためにBSジャパンに居座り続けたんです。
もうひとつ、お知らせしておかないと。
6月27日(水)夜7時40分~の「シネマクラッシュ」で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作も放送します。
これは、基本的には4年前に作ったふきカエなんですが、今回の『PART2』『PART3』でも思い入れたっぷりにマーティをアテてくださった宮川一朗太さんが、どうしてもやり直したい箇所があるとおっしゃるので、その熱意に応えて、数シーンだけ再収録しました。
というわけで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の【アップグレード版】、『PART2』『PART3』の【新・吹き替え版】、3週連続放送です。
願い続ければ、夢は叶うもの。俺はデロリアンで行く! 君も行こうぜ!
⇒BSジャパン「シネマクラッシュ」新録版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作:スタッフ・キャストはこちら
→ 宮川一朗太さん、山寺宏一さん、戸田恵子さんからのコメント付き、BSジャパンさんからのお知らせはこちら
[作品画像はAmazon.co.jpより]
※Amazonのページで紹介しているDVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合や既に廃盤となっている場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。