- 2017.4.1
- コラム・キングダム
- ダークボの吹替え偏愛録
恐れていたことが…
まず、前回思わせぶりなことを書いた『ウエスト・サイド物語』につきまして。
このコラムが更新される4月1日(土)の夜6時30分から、BSジャパンで放送する(した)のですが、今回使用する(した)のは、1999年にテレビ東京「20世紀名作シネマ」で新録されたふきカエ。マリア(ナタリー・ウッド)が小島幸子さん、トニー(リチャード・ベイマー)が石川禅さん、そしてベルナルド(ジョージ・チャキリス)が川崎麻世さんという、幻のバージョンです。
「20世紀名作シネマ」は、当時のテレビ東京映画部が総動員で取り組んだ大企画。スタート時には俺は『オリバー!』の新録を担当してて、『ウエスト・サイド物語』は別チームでしたが、今回の放送では、視聴者としてオンエアを観て以来ずっと気になってたある部分に、ちょいと手を加えさせてもらいました(ふきカエはいじってませんよ)。
おそらく18年ぶり、初のHD放送をお見逃しなく! …ってもう遅いか。再放送も検討しますので。
さて、BSジャパン「シネマクラッシュ」には“春の珍事”が…
4月5日(水)夜8時、BS民放では初放送の『ミッション:インポッシブル』が登場!ご存知、トム・クルーズ製作・主演で往年のTVシリーズ「スパイ大作戦」をリブートした、メガヒットシリーズの第1弾であります。
折しもBSジャパンで好評放送中の「スパイ大作戦」(毎週水・木曜夜5時58分~)は、シーズン3に突入(全7シーズンです)。そして、恐れていた事態が… 「スパイ大作戦」と『ミッション:インポッシブル』が2本立てになっちゃった!
これがどういうことかは、オンエアを観ればわかると思いますが… 既にわかってる人は、放送が終わるまでどうぞご内密に。
ちなみに『ミッション:インポッシブル』は、「日曜洋画劇場」版のふきカエ(トム・クルーズ=森川智之さん)でお送りします。
珍事と言えば、春の「シネマクラッシュ」には注目作がもう1本。久しぶりのテレビ放送、4月26日(水)夜8時~の『シックス・センス』です。
ここ数年はどうも半笑いで語られがちだったM.ナイト・シャマラン監督ですが、最新作『スプリット』は久々の面目躍如という感じで全米大ヒット。5月12日(金)の日本公開を記念して、シャマランの原点とも言える大出世作を、監督自らの“前解説”付きでオンエアします!
ただ、「金曜ロードショー」版のふきカエ(ブルース・ウィリス=内田直哉さん)が入手できず、今回はソフト版(ウィリス=菅生隆之さん)での放送になります。そう言えば、同じくシャマラン監督×ブルース・ウィリスの『アンブレイカブル』も、わが「木曜洋画劇場」版のふきカエ(ウィリス=野沢那智さん)素材がどうやら消失してしまったらしく… 昔こちらに書いた通り、俺にとって運命的な仕事だったんだけどなあ。残念。
そんなこんなで、何かと悩みつつお送りしている「シネマクラッシュ」。
もうおなじみの〈イーストウッド無双!〉は、『ダーティハリー4』、『タイトロープ』、『シティヒート』… と続いて行きます。スターとして絶頂期の御大の雄姿をお楽しみください!
[作品画像はAmazon.co.jpより]
※Amazonのページで紹介しているビデオテープ・DVD・ブルーレイ等のソフトは、日本語吹替え音声を収録していなかったり、このページで紹介しているものとは異なるバージョンの日本語吹替え音声を収録している場合や既に廃盤となっている場合もありますので、ご購入等の際はご注意ください。